開けにくかった魚肉ソーセージが革命的な変身を遂げた。従来の欠点を見事に克服したのだ。基本構造は変わらない。勿論オレンジフィルムも突端の金属も健在だ。改革のポイントはボディーに装着された赤テープ。このテープの下には15ミリ程度の切り込みがついている。消費者はここを発端にパカッと頭部をめくり、縦に伸びるボディーテープに沿って思うままフィルムを脱がせるのだ。

 これは開けやすい。気持ちいい。幸せと言ってもいいほどだ。しかもきれいにむける。皮にソーセージ成分が全く残らないのだ。皮に残った小片を歯でそぎ取って食う楽しみが味わえないのを悲しむ向きもあろうが、開ける時に爪に肉がはさまる不快な感じを全廃させた功績は大きい。開け方説明図が男性にとり親しみやすいのも好感触だ。特に包茎者には非常に馴染み深く映えるだろう。

 イージーオープン方式、らくらくカットなど様々な名前がついているこの素敵な方式が、実はもう昨年から各社製品に採用されていたと聞く。じゃあ2回も費やして既にもうありもしないパッケージのことをぐちゃぐちゃ言う意味なかったんじゃねーの、と思われただろうか。私もそう思う一人だ。(この項おわり)




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