ペッツ。言わずと知れた有名菓子だ。だがペッツが有名になったのは、その味というよりはその容器のせいだろう。人形のアゴを倒すと四角い粒がツッと1個ずつ出てくるこのディスペンサーの種類は数多く、側面に刻印された数字で生産国がわかったり足がない初期モデルは貴重だったりとコレクターズ心をくすぐる趣向も盛り沢山で、多くの蒐集者を生んでいる。

 しかし本稿の主役はペッツではない。ガーコだ。長年に渡り愛顧されてきたペッツの「ペッツぶり」をそのまま移植した商品である。品名は「ロッテ粒ガム&ガムケース(ガーコ)」。身長はペッツの115ミリに対しガーコは135ミリと少々大ぶり。が、アゴをそらせて喉仏状の突起で中身を送る機構もブリスターパックという包装も足の形状も、おんなじ。これはどう見てもガム版ペッツである。

 ペッツほどのメジャー菓子だ。これまでもパクリはあったろう。でもこれは大メーカーのロッテ製品である。ペッツ側から突っ込まれたらガーコのくちばしでもさすがに突っつき返せないのでは。

 ちなみに、同封のブルーベリーガムは14コ入り。なのにガーコの最大積載量は13コ。結構にくめないヤツ。(この項おわり)




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