誕生から28年目を迎えた今年、コロンのパッケージが変身した。マスコットアザラシ・コロ丸のデビュー、開けやすいフロントオープンスタイルの導入、菓子の形状を図案化したコロンマーク表示とポイントはいくつかあるが、ここで紹介するのは箱に貼られたシール。

 目玉の線表現が少し不気味なコロ丸の顔が描かれたシールは、絵柄としてはなんてことないが実は温度変化感知機能つき。今回入手したシールの場合は、冷蔵庫で冷やすと、通常つるつるのコロ丸の頭にネコ状の耳が生え、蝶ネクタイもつける。夏場は冷やして食べた方がおいしいよという食べ方提案と、新登場キャラの広報を一度に可能とする効果的な手法だ。

 この種の絵柄変化パッケージは、以前はビヤ樽が採用していたし、最近では明治つけボーにも見られる。飲み頃温度を伝える前者は機能性を、海の生物の絵が浮き出る後者は楽しさを追求したが、コロンはその両方を同時に追求していると言える。

 実はここにはアザラシの肉もよく冷やした方がうまいという意味がこめられている……なんてことはどうコロンでもないと思う。(この項おわり)




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