40周年を迎えたチキンラーメンが様々な動きを見せている。CMではなぜかずっと出ていたムツゴロウを降ろして吉川ひなのを起用。味の面ではニンジン味・ホウレンソウ味の新袋めんを発売。ヤング層への移行とヘルシー感覚の取り込みが意図されていると思われる。

 一方、カップめんの容器にも動きが。これまでの丼型をやめ、カップヌードル式のタテカップを採用、容器の材質も同時に紙に変更したのだ。そのためか、熱湯を入れた後持つとちょっと熱い。

 思い出すのは、発泡スチレン容器全盛の中で紙容器を通してきたカップスターが最近のCMで「カップスターは紙容器です」とわざわざ自慢げにアピールしていることだ。勘ぐり性の消費者としては「それって、発泡スチレン製の容器からは例の環境ホルモンが出てるってこと?」との邪推が首をもたげるが……。

 しかしやはりそれはゲスの勘ぐりと言わなければならない。日清でも去年11月に発売された「JAPON」には紙容器が使われていた。今回の紙容器採用も、資材の調達具合や印刷の都合などで総合的に検討された結果と考えた方がよいようだ。 その割には即席麺界のもう一つの雄・マルちゃん「ホットヌードル」の新作も紙容器になっているのが少し気になるところだが。(この項つづく)




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