単刀直入に言ってクラフト・パルメザンチーズにはドラえもんの顔がついている。容器の天面にはアルミ板と回転式の黄色いフタがついており、板の穴と回転フタの穴を合わせることで粉チーズを通過させるシステムだが、この黄色いフタの形状が、実に未来の世界のネコ型ロボットなのだ。

　フタの２穴のうち、小さい方の丸穴はつぶらな目（ただし片目）、大きい半月状の穴は口を表す。中央の回転軸は鼻、指がかかるようにつけられた突起は簡略化されたヒゲ。チーズが口から出てくる様は、その臭いも影響してかドラがゲロを吐いているようで親しみ深い。フタを回すことにより、ウインクさせたり八重歯を生やしたりして遊ぶこともできる、結構優れたドラグッズなのだ。

　でもなぜこんなところに？と訝る人も多いだろう。これにはワケがある。トムとジェリーで見られるように、チーズはネズミの好物。耳をかじられた復讐をしようと日本で一番メジャーなパルメザンチーズにとりついてネズミに罠を仕掛けているドラえもんの姿がそこにはある。（この項おわり）