従来のえびせんと同様、こんな大きいのは使ってないのではと思わせる堂々としたエビイラスト、ストライプをモチーフにしたデザイン、えびせんの本体写真などを採用し、シリーズ感は保持している。違うのはその形態。今までサイズはどうあれ袋に入っていた(箱もあった)えびせんが、ここにきて紙コップに入ったのだ。いわば「かっぱえびせん」から「カップえびせん」への進化である。
袋に比べ強度が大きいので誤ってぐしゃっと潰してしまう可能性は減ったが、それは反面、塩気のきいた小粒がいっぱいたまったのを最後に口に流し込む喜びが失われたことを意味する。ヘヴィーエビセナーにとっては残念な事態と言えそうだ。
残念といえば25gという内容量こそ残念。ノーマルえびせんの約4分の1しかないのに値段は20円ほどしか違わないのだ。せっかく味がおいしくてもこの量ではすぐになくなって自然と手がとまるはず。「やめられるとめられる」新しいかっぱえびせんの誕生である。(「やめられるとめられる」この連載おわり)