伊藤園は、缶入りウーロン茶や缶入り緑茶を世界に先駆けて開発した飲料メーカー。缶入り茶の側面で俳句大賞を実施していることでも有名だろう。

 ペットボトル入り緑茶を初めて作ったのは、この伊藤園である。なぜ一介の30歳男性である私がそんなことを知っているかというと、「お〜いお茶」のパッケージにそう堂々と書いてあるからである。曰く「PETボトル入り緑茶を初めて開発したのは伊藤園です」。自慢げにというか、自慢そのものである。高慢にとられるのを嫌がって謙譲しがちな会社も多い中、この自慢表明は潔くて好きだ。

 しかし、伊藤園は一つミスを犯した。500mlペットは、ゴミを増やすということで今までは作っていなかったがここのところなしくずし的に急増している話題の品。会社的にはぜひともリサイクル推進をうたわねばならなかったはずだろう。なのに、パッケージにはには「ボトルを捨てる際は、キャップをはずしてください」。ここは「ボトルをリサイクルに回す際は」と書かねばならなかったのではないか。環境派に「ほーら、伊藤園がこんなものを開発したからペットゴミが増えたじゃん」と叫ばせる恰好の糸口を与えてしまった。特許を取った「ナチュラル・クリアー製法」の自慢に気をとられたゆえの凡ミスではないかと戯言を言っておく。(この項おわり)


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