生粋のエリート・モバイラーを発見!夢の完全装備で銀座のビジネス街を颯爽と |
モバイルツールが人口に膾炙して久しい。街を歩けばツールを颯爽と使いこなすモバイラーの姿を見かけられるだろう。しかし今回総務部がたまたま銀座で見かけた高橋一郎さん(26)は一風変わったモバイラーだ。彼はデスクトップコンピュータ、家庭用FAX、有線電話器などを携帯していたのだ。興味を持った我々総務部は早速本人に話を聞いた。
−−あのう、重くないですか?
「最初は重かったですよ。延長コード入れると15kgはあるんで。でももう慣れたかな」
−−いつからこういうモバイラーに?
「かれこれ10年ですか。その頃はFAXもまだ会社用のバカでかいやつしかなくて(笑)。最近は家庭用のコンパクトなのが出てきましたから、だいぶ楽になりましたよ」
−−これらって…使えるんですよね?
「(バカいうなという表情で)もちろん。いつでも電話できるしファクスも送受信可能。eメールも余裕です。無論ネットサーフィンも。ビジネスは情報が命ですから。あ、電車では電話しないようにしてますよ。(ウィンクしながら)エチケットは守らないとね」
−−携帯電話とかは使わないんですか?
「ああいうのはほら、まだイマイチ信頼性低いでしょ。途中でブチブチ切れたり。高校生が遊びで使うならいいんでしょうが、こっちは仕事ですからね。やっぱ電話は有線でないと。毒電波の影響も恐いし」
急ぎの用事があるということで、高井さんは受話器に向かって話しながら去っていった。しかし、彼の電話のコードがどこかのジャックにつながっているようにはどうしても見えなかった、ということはつけ加えておきたい。(総務部)
→彼の愛機はマックのパフォーマ5420。「そろそろウィンドウズにしたいんです」。FAXはベビー用背負い子を使って背中に固定している