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ＡＶのパッケージにも
ヒット煽り本『買ってはいけない』に言われずとも、商品選択の際はパッケージの表示を鋭く確認するのが賢明な消費者である。原材料、添加物等の重要事項を判断する拠り所はパッケージの他ないのである。
同様のことはＡＶにも言える。レンタルビデオ店で今宵の友を選択する消費者の目はパッケージに集中、己の性的嗜好に合致する一本と邂逅する努力を惜しまない。だが、念入りに選んだ一本が見事期待を裏切ることがあるのも事実。「バックでイキてぇのに正常位ばっか…」と落胆の色を隠さない性器を慰め慰め、低テンションの射精に甘んじる消費者は後を絶たない。
嘆かわしいこの事態を防ぐ手段として提案するのが、ＡＶの成分表示制度である。「亜硝酸ナトリウム、ソルビン酸Ｋ、ポリリジン」といった食品の成分表示のように、性交場面に占める体位の割合を「後背位：80・３％ 騎上位：10・３％ 正常位：５・２％ 時雨茶臼：３・５％ ひよどり越えの逆落とし：０・７％」と表示する欄があれば、消費者の落胆はかなりの確率で防げるのだ。情報公開は時代の要請。メーカーの英断を、カリ首を長くして待つ。
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