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●jirons file 005
女性はもっと元気よく
手を大きく振って歩け!


 混雑した駅のホームや乗換通路を歩く際は、前方歩行者に応じてマイ速度を制御したり、コース取りに細心の注意を払わねばならず、イライラすることもしばしばだ。

 だが、そんな状況下でも愉悦の可能性は残されている。前を歩く女性の手が後方に振られ、ふいに己の股間を直撃する場合があるのだ。多くの場合は小指側面や甲だが、稀に細い指先が陰嚢を下から抉るように押しあてられることもある。神様に心から感謝したくなる瞬間だ。

 靴の厚底化により手の位置が高くなったことが、我々にはプラスに作用した。触れても従来は太股どまりだった低身長の女性でも金的ヒットの可能性が飛躍的に増大しているのだ。

 できればそこで女性が振り返り、手が股間に触れたと気づいてぽっと頬を赤らめ、「私ったら…」という恥じらいの素振りや、「潰さなかったかしら…」という心配げな表情や、「まぁ大きい…」という社交辞令的な眼差し等々を投げかけてくれることが望ましいが、まぁそこまでは求めまい。ただ、女性には元気よく手を大きく振って歩いてほしいと願う者である。っていうか、お願いいたします。


●jirons file 006
エロチラシの★印に
小粋なひと工夫を!


 エロチラシにつきものといえば★である。「つのだ」と「ひろ」の間に入ることでも知られるこの印は、セクシー女性写真の乳首と陰部を定位置としている。子供が郵便受けのチラシを見ることもあるし、隠蔽による劣情喚起という面からも、その自主規制姿勢は評価されていい。だが、★一辺倒でいいのかというと疑問が残る。不況時にこそ企業努力が必要なはずではないのか。

 例えば、電脳世代を客層に見据えるならば@が有効。本番禁止を印象づけるには交通標識の進入禁止マークが最適。濡れやすい女性を演出するなら天気図から「雨強し」の記号を。Gマークで陰部の高いデザイン性を予感させたり、STマークで安全性を訴えたり、冬ならウールマークで陰毛の暖かみを漂わせる手も。正直にドクロの劇薬マークを入れておけば、性病を移した際のPL法対策になるやもしれない。エロチラシ業者の奮起を促したい。


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