第4講


Sapomi in the Japan kit
for the Confederations Cup 2001

In the heavy rain, Hide held up his fists in triumph!


土砂降りの中、
ヒデが歓喜の
ダブル・ガッツポーズ!

●例文
totoの命は風前の灯火だ。


サカーの神様
サッカーくじのtotoの売り上げがあいかわらず伸び悩んでおるようじゃ。01年には1回あたり約20億円も売り上げていたのに、02年は約10億円、03年は約5.4億円、04年になってからは3億円台が普通になってしもうた…。


ひだっち
ゴール数を当てるtoto GOALの方もいまいちパッとしないしね〜。トイレのTOTOの方は業績いいみたいだけどね〜。


さぽみ
で、例文ね。えーと、「灯火」って、要は「あかり」よね。ってことはlightでOKよね。おっとっと、いくらアタシでもrightと間違ったりはしないわよ〜。んで、「風前」はそのまんま「風の前」って言えばいいんでしょ。beforeぐらいはわかるわよ〜。

×
The life of toto is a light before the wind.

ウフフッ! 今回はこんな簡単でいいのかしら!?


ピーター

イツモノコトダケド、直訳バリバリダネー。わからなくもないんだけど、実はbefore the windだと、「風を受けて、追い風で」という意味になっちゃうんだ。船が風を受けて順調に走るときに使う言い方から、ちょっと逆のニュアンスが入っちゃうかも。日本語の「風前の灯火」は、「風が吹き当たるところにある火(のあかり)」だから、風のせいでいつ消えてしまうかわからないぐらい火の命が危うい、ってことだよね。でも英語では、不安定で危ういのは命じゃなくて将来だと考えるよ。

The future of toto is hanging by a thread.

hangは「かける、ぶらさげる」もあるけど、ここでは「かかる、ぶらさがる」。threadは「糸」。「totoの未来は一本の細い糸でゆらゆらぶらさがっている」ってこと。同じ不安定さ、危うさを、日本語では灯火で、英語では糸でたとえているわけだね。違う言い方をすれば、Toto is in an extremely precarious position.(totoはきわめて不安定な状況にある)とかね。


さぽみ
ふーん。じゃ、糸に火をつけてゆらゆら揺らしたら、日英合作でよりいいかもね!


サカーの神様
いと(糸)おかし! …つーか、ヒ(火)ーッ!
・今回の単語
【hang】動 ぶらさがる、ぶらさげる
【future】名 未来、将来
【thread】名 糸



初出/「フロム・エー」
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