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●監督／ダグラス・クン●出演／ゴードン・リュウ、ルイス・ファン、ジャッキー・ウー、シャノン・ヨー●04年・香港／122分●トルネード・フィルム配給●3112円
香港映画の誇るヒットアイテムを組み合わせたなりふり構わぬ娯楽作。キャント・ストップなムードがムンムンだが、それだけ。「少林サッカー」の亡霊はもう埋葬した方が香港映画にとってもいいのでは、と思わせる一本だ。
ストーリーは、キョンシーを故郷に連れ帰って成仏させようとする白道士と、成仏させずに退治しようとする黒道士の対決もの。二人はかつて同門で修行した兄弟弟子で、過去の後継闘争によっていがみ合う関係。白道士（ゴードン・リュウ）は、色、ツヤ、シェイプ、シワともに申し分ない美しいスキンヘッドで大物の風格を醸し出し、黒道士はリンス知らず（推定）な長髪とアジアらしい小汚いヒゲで小人物な敵役ムード一色。白の弟子は水谷豊とくりぃむしちゅー上田を足した容貌で、彼が惚れる黒の女弟子は、森口博子と中村玉緒を足したフェイスという大ハンデにめげず、十分なバストとヘソ出し戦闘服で一人輝きを放つ。
頼みのカンフーアクションは、悪くはないが、まぁ普通。少林寺拳法と蹴球が高＆笑次元で融合していた「少林サッカー」と違い、本作ではキョンシーが単なる飾りなのが寂しい。映画自体がキョンシー化する恐れあり。（高）2005.12
▲子供の道士が産む全身が白い赤子がキモカワイイかも〜。
▲本国での公開より28分長い完全版での上映だ。
山手線デス・ゲーム
YAMANOTE-LINE DEATH GAME
●発売元／モブキャスト●80分●発売中●監督／増本庄一郎●監修／北村龍平、出演／天野浩成、桃生亜希子、モロ師岡
全29駅のはずの山手線に実は30番目の駅があって、そこに行くには他の全参加者を倒さねばならないというデスゲーム。参戦した主人公は、目白では目が白い男、新宿では鮫みたいな男、渋谷ではギャル、代々木では秀才少年、日暮里ではホームレスなど、一駅ごとに現れるベタな刺客陣と対決。仮面ライダー剣に出ていた「イケメン俳優」ながら、どうもイケメンには見えず。ヒロインは今井絵理子の類似品にしか見えず。1話約1分でネット（＆携帯）配信された際は人気を得たらしいし、次々に現れる敵のバリエーションを楽しめという要請は頭では理解できるが、心で理解できたのは、高田馬場駅で現れた、鉄腕アトムの姿の下条アトムだけデス。（高）2005.12
私的オススメ度
★
下条アトムマニアならDVDが必須だが普通はネットで十二分。
美男美女の純愛に毒づきたい人でも楽しめる
イヤミのない障害愛傑作！
50回目のファーストキス
50 FIRST DATES
●発売元／SPE●99分●発売中3591円●監督／ピーター・シーガル●出演／ドリュー・バリモア、アダム・サンドラー
仲良くなっても翌日には「あんた誰？」。交通事故の後遺症で記憶が一日しか持たない女と水族館獣医のハートフルな純愛譚。記憶が主題の純愛映画は昨今の流行で、男なら「ケッ!」と毒づいて当然だが、本作は少し趣が別。主演の二人にイヤミな感じがない。美男美女がこれ見よがしに演じるシリアス芝居は反感を生むが、美人女優と呼ぶには顔質と肉質がハードすぎるドリューと二枚目と呼ぶには顎と首が一体化しているアダムのコメディ芝居ならそんな心配は皆無。舞台・ハワイのゆるゆる感や、セイウチやペンギンなどの子供だましな可愛さもあいまって、共感つきで素直に見守れる。この状況下では「最初のキスは最高」のキザ台詞も「忘れん坊のルーシー」との裏声弾き語りも受容可。純愛はブサイクに限る。(高)2005.11
▲「セイウチはほ乳類で2番目に陰茎がデカい」んだと！
私的オススメ度
★★★★★
主演の二人を美男美女と思える珍しい皆さんには不向きです。
サハラ
SAHARA
●発売元／アミューズSE●124分●発売中2503円●出演／マシュー・マコノヒー、ペネロペ・クルス
「知力と体力でジェームズ・ボンドを凌ぎ、好奇心と冒険心でインディ・ジョーンズを超える痛快NEWヒーロー」（チラシより）が、南北戦争で姿を消した戦艦の財宝を探してサハラ砂漠で大冒険〜。途中、謎の病が蔓延するアフリカを調査するWHOの美人女医（ペネロペ）を助けたり、インチキな核廃棄物処理施設で病気を蔓延させる独裁者＆悪徳実業家と戦ったり。牧歌的な宝探し譚。見どころは、サハラのような広大さを感じさせるマシューの額と、スパニッシュよりアラビアンなニュアンスが増加中のペネロペたんと、カーンとベッカムを足した容貌の相棒が風で何度も帽子を飛ばされるところと、悪徳実業家の名前が伊武雅刀みたいなところ。敵役の母国マリが完全に悪者扱いなので、マリ国民は見ない方がいいかも〜。（高）2005.11
▲マシューは本作を契機にペネロペもゲット。ふーん。
私的オススメ度
★★
セクシーなシーンが皆無なので、家族で見ても安心ですよw
エルサレム問題理解に役立ちそうで
そうでもない歴史スペクタクル巨編
キングダム・オブ・ヘブン
KINGDOM OF HEAVEN
●発売元／フォックスHE●145分●2503円●監督／リドリー・スコット●出演／オーランド・ブルーム、エヴァ・グリーン、リーアム・ニースン
「グラディエーター」で大作職人となったR・スコット監督がキリスト教徒とイスラム教徒の対立を描いた歴史大作。十字軍に参加した若者（ブルーム）が一人前の騎士となり、正義を貫いてエルサレムを救う。と粗筋を聞くだけで、西洋史に疎い東洋人の脳波は平坦化しがち。鑑賞欲を辛うじて持続させるのは、エルサレム問題を少しは勉強しとかないと、という現代人としての義務感だが、それが145分続くかというと…。といいつつ、見始めると大規模な戦闘シーンがすごくて不安は杞憂化した。北朝鮮のマスゲームは大勢で同じことやるのがすごいけど、みんなが各々違うことやるのを見るのもすごいわけ。イッツ・ア・大規模パワー（謎）。ただ、正義を貫くために王の妹（グリーン）との結婚を拒んだ主人公には共感不可能。完全に相思相愛で、その結婚が平和に一番有効なのは明白なのに。そのせいでバカが王になって不毛な戦闘が起こって。最後は二人で暮らして満足そうで、結局こいつ、自分がよければそれでよかっただけじゃん、と思ってしまった。やっぱこの映画みたぐらいじゃエルサレム問題なんて全然理解できないってことか…。（高）2005.10
▲ヒロイン・エヴァさんは冠を取るとオーラがまるで減少。
私的オススメ度
★★★
戦闘で使う投石機と十字軍の紋章がなんとなくカッコイイ。
娼婦たち WHORE
●監督／ルナ●出演／ダリル・ハンナ、デニース・リチャーズ、ホアキム・デ・アルメイダ他●03年・スペイン／87分●インター・フィルム配給●アップリンクXにてロードショー
「世界最古の職業」の実態を、無名娼婦のインタビューと、娼婦の論文を書こうとする女子学生のドラマで表現した一本だ。監督はハリウッドが認めたスペインの女流。主な見どころは３つ。
１つ目は「この世で一番好きなのがSEX」「口はアレをしゃぶるためにある」「これからは好きな男のモノだけくわえる」と続出する達観した台詞群。
２つ目は、2000年の映画「ブルー・イグアナの夜」において、40歳（当時）と思えぬ肢体で頭の弱い若きストリッパーを演じたダリル・ハンナ（1960年生）が、今回も無理なく比較的魅力的な20代の娼婦を演じきった点。「キル・ビル」よりこういうのがハマリ役だ。
そして３つ目にして最大の見どころは、インタビュー部に登場する日本人娼婦。「最初のお客さんがァ、早漏でェ、楽チンでェ」「日本人がコレくらいでェ、白人がコレくらいでェ、黒人はコレくらい！」などと語る彼女は絵に描いたような完全おかめ顔（兼・松田聖子顔）。日本では既に絶滅したと思われた貴重種が遠くスペインで活躍していることに感慨を覚えるべき。彼女を見ていると、一番期待したデニース・リチャーズの濡れ場がほんの一瞬で落胆した己の小ささに気づく。（高）2005.10
▲男のインタビューも実は多い。激しく不要。
▲デニースは元ボンドガールでチャーリー・シーンの妻…。
女がシャラポワならもっとよかった、
たそがれテニス選手の最後の一花譚
ウィンブルドン
WIMBLEDON
●発売元／ユニバーサル・ピクチャーズJ●99分●3990円●出演／ポール・ベタニー、キルスティン・ダンスト
落ち目のテニス選手が、引退を決意して臨んだ大会でスター女子選手と恋に落ちたら、その女が完璧な「あげまん」で、予想を裏切る快進撃。不和だった家族もそれを機に再び団結する一方、女は調子を落としてイライラ。仲違いをして迎えた決勝戦。勝利と恋の行方は…!? と書いてはみたが、恋に恋する婦女子以外には訴求しないだろう。話が都合よすぎだとか、プレー場面が「少林サッカー」みたいで人工的だとか、ケチをつけるのがヤボになるほど、爽やかで緊迫感がなくて人畜無害な、だから正統派なラブストーリーだ。女優は往年のモニカ・セレシュを思わせる顔質で、テニス感はあるが美人感はない。胸の突起がすごいわけでもない。本作が一般男性に訴求するには、主演＝シャラポワである必要があった。（高）2005.08
▲あのマッケンローが本人役で出演。すっかり白髪…。
私的オススメ度
★★
主人公が己のランキング成績を訂正するシーンは好感度大。
ファンタスティポ
FANTASTIPO
●発売元／ジェネオン●109分●4935円●監督／藪内省吾●出演／堂本剛、国分太一、大河内奈々子、宝田明
「ポ」のマヌケな語感や、ﾕ70s香たっぷりな同名曲のイメージが強いが、映画は大人になりきれない青年の苦悩を直球かつ浮世離れタッチで描いたモラトリアム譚。同名曲の壮大なビデオクリップとも言える。最大の功労者は宝田明御大。182cmの長身とメリハリのきいた顔と大仰な仕草にﾕ70sの派手シャツやパンタロンが実に似合う。主役の二人より明らかに素敵。堂本は飄々とした表情を見せるのが好きだがそれがいかにも意識した飄々に見えることに気づくべき。国分の古くささはバラエティ番組では有効だが、「次男問題の若きカリスマ」を演じた藤岡弘や、父親役の宝田の前ではその古さが半端。鳥を肩にとまらせて歩く大河内にも食われた形だ。（高）2005.08
私的オススメ度
★★
熟女と踊るマミー牧場、熟男と踊るダディ牧場の妖しさは◎。
カンフーハッスル
KUNG FU HUSTLE
●発売元／SPE●99分●3192円●監督・脚本・出演・製作／チャウ・シンチー●出演／ユン・チウ、ブルース・リャン、ユン・ワー、ドン・ジーホワ、シン・ユー
「ありえねー！」の煽り文句や、ウルトラマンっぽく空を飛ぶポスターや、小川直也の「ハッスル」連動パフォーマンスなどから、「少林サッカー」みたいなもんでしょ、と思ってたら、これが大間違い。冒頭、チャウ・シンチーがボールを踏み潰してガキを泣かせる場面が象徴するように、前作からサッカーとおバカな笑いを排除してシリアス風味を増幅させた、でもCGとワイヤーワークは欠かさなかったモダンなカンフーアクションだ。
ブルース・リーやジャッキー・チェンとともに「スリー・リトル・ドラゴンズ」と称されたブルース・リャンを筆頭に、出演者には往年のカンフー映画で活躍した錚々たる面々が。次々に繰り出される技が、実はブルース・リーが編み出した順番になっていたりもするらしく、カンフーへの真摯な想いを、カンフー通であれば存分に味わえるはず。それ以外の人は少し肩すかしを食うはず。「少林サッカー」を経験した後では、もはや「ありえねー！」アクションなどありえないのだった。
といっても、そこはチャウ・シンチー。貧民窟で暮らす負け犬たちが実はカンフーの大達人、という設定に沿ったキャラ作りで十分な笑いを誘う。ブルース・リャンが演じる最強の殺し屋や、赤パンツを愛用するオカマな洋服屋は、佇まいだけで老酒5杯に相当(?)。中でも傑出したのは貧民窟の家主夫婦。夫はオール阪神巨人の巨人（or赤塚漫画のイヤミ）、妻は漫画「ダメおやじ」のオニババそのもの。二人のコラボは全編を通じてシンチーより魅力的。思い出の唖の美女との絡みがもう少し丁寧に描かれていれば、そして最後の見せ場の戦闘がもう少し長かったら、と思うが、シンチーは自分よりカンフーを世界に自慢したかったようだ。ヤツは功夫バカ一代。（高）2005.07
▲「ハッスル」の語感とは全然似合わない一本！
▲次は宇宙でも舞台にしないと満足できなさげ〜。
▲前作と同様、どこかに一つ引け目がある女性との純愛が基盤に。
チャウ・シンチー Chiau Sing Chi 周星馳
若く見えるけどけっこう歳とってるんですな〜！
祖母がつけた英語ネームはスティーブン・チャウ。俳優養成所時代の同期にトニー・レオンがいる。1962年生まれ。ということは…43歳!? それこそ「ありえねー！」。2006年春には本作のパート２が公開されるとの噂だが…。
私的オススメ度
★★★
ヒロインのホァン・シェンイーは影が薄いが清楚で割とイイ。
大空の浪漫があらゆる都合よさを
忘れさせてくれる砂漠の脱出劇！
フライト・オブ・フェニックス
FLIGHT OF THE PHOENIX
●発売元／20世紀FOX●113分●2503円●監督／ジョン・ムーア●出演／デニス・クエイド他
1965年にジェームズ・スチュワート主演で作られた映画のリメイク。砂漠に不時着した飛行機の生き残りたちが、機体の残骸を使って小型機作りに挑戦。水不足、権力争い、武装集団の出現といった困難を乗り越えて砂漠からの脱出を狙うサバイバル・アドベンチャー。キャストを男だけで固めて傑作脱出劇とうたわれたオリジナルとは違い、本作では「ロード・オブ・ザ・リング」で王女エオウィンを演じた女優を起用したが、これが意味不明。紅一点として男の股間を元気づけるでもなく、トラブルの種になるでもなく、女である必要のない半端な役回りに終始した。燃料も食料もあるし、砂漠なのに難なく滑走できるし、飛行機設計技師が居合わせるのも都合良すぎ。だけど、先が見えながらも実はワクワクしながら見た。砂漠という極限状況で仲間と協力して空を飛ぶって設定が抜群に人間の本能をくすぐるのだ。「夢を見ないパイロットはいない」って台詞が出てくるが、大空に憧れない人もいないわけ。飛びてぇ！（高）2005.07
▲極限状況の狂気みたいなテーマは薄いので絵空事として楽しめる。
私的オススメ度
★★★
ワンカップ＠有楽町が似合うデニス・クエイドがパイロット。
0：34 レイジ34フン
●監督／クリストファー・スミス●出演／フランカ・ポテンテ、ショーン・ハリス他●05年・イギリス／85分●3192円●ギャガ・コミニュケーションズ配給●アミューズＣＱＮほか全国で順次ロードショー
舞台はロンドン。地下鉄ホームで居眠りしたOL・ケイトが目覚めたのは終電後。無人と化した駅に閉じ込められた彼女は、なぜか現れた電車に、疑いもなく乗り込む。それは見慣れた駅が恐怖の暗黒舞台へ変貌する瞬間だった。
彼女を追ってきた同僚、構内で暮らすホームレス、駅の警備員と、関わった人々が無惨に死んでゆく。ケイトは下水まみれで地下の闇を逃げ回る。車輪がきしんだような金属系の鳴き声を響かせながら犯人が追う。そして恐怖の追いかけっこが終了したとき、駅はいつもの日常風景を取り戻していた…。
早々に犯人が姿を現すので謎解きの要素は皆無。普通の人間ではなく、フランケンシュタインの怪物みたいなものらしいが、人を襲う理由はまるで提示なし。社会の矛盾を指摘する、みたいなテーマもない。ただ単純にシンプルに、見る者を怖がらせるためだけの、ホラーの王道をいく映画って感じだ。
ダイアナ元妃の霊が映っていたとの噂も広まり、電車に乗りたくないと渋る人が続出したといういわく付き。確かに太股にさぶいぼが出たが、それは見終わったらすぐ引っ込むタイプのもの。そこが現実のサリン事件や爆破テロとは違う。映画でよかった。（高）2005.07
▲ポテンテさんはドイツ人女優で一番の注目株。「小さいペニスね」と吐き捨てる場面の目の動きが完璧だ。
北の零年
YEAR ONE IN THE NORTH
●発売元／東映ビデオ●169分●3112円●監督／行定勲●出演／吉永小百合、渡辺謙、豊川悦司、柳葉敏郎、石原さとみ、石田ゆり子他
製作費、エキストラの数、壮大なセット、豪華な俳優陣、尺の長さ……どれをとっても大作といえる一本だ。大作としか言えない一本だ。
淡路から北海道に移住した藩士たちが、新しい国の建設を夢見て努力するも、過酷な自然と時代の波に弄ばれる。渡辺HOLLYWOOD謙は皆の期待を背負って村を出るが結局5年も音信不通で戻らないダメ男。謙の帰りを待つ貞淑な妻に吉永AQUOS小百合。小百合を見守る謎の男・豊川「もうトヨエツとは呼ばれない」悦司はアイヌ服が似合うけどそれだけ。柳葉に至っては完全にその他大勢モード。
結局、小百合が目についてしょうがない。御年60歳。吹雪に佇む場面ではオッと思う表情も少しあるが、太陽の下では肌の弛みが決定的な衰えを醸し出す。娘役の石原さとみと並べば、娘と母というより孫と祖母。謙とのキスシーンで漂うのは、夫婦の愛というより母と息子の禁断の愛の香り。これでOKってことになっているのが不思議だ。現場では気鋭の監督さえそう惑わせる魔力があるのかもしれないが、それは画面からは伝わらない。小百合を不憫に見せるのが第一義の映画だとすれば、それはかなり成功している。（高）2005.06
▲吉永小百合さんの映画出演１１１本目作品だそうです。
私的オススメ度
★★
石田ゆり子が飯のために嫌いな男と寝る場面が一服の清涼剤。
リアルの追求はモニカの裸だけでよかったのに…
なスパイアクション
スパイ・バウンド
AGENTS SECRETS
●発売元／ポニーキャニオン●110分●3990円●監督／フレデリック・ソヴェール●出演／ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ、アンドレ・デュソリエ
「虹の戦士号」爆破事件（1985年）に関与したフランス情報機関のスパイがモデルのフレンチ・スパイアクション。モニカ＆ヴァンサン夫婦のなかよしスパイごっこに110分つきあわされるだけともいう。夫はスカイダイビングやカーチェイスに自ら挑戦し、妻はお約束の乳出しカットで応える…スクリーン使ってノロケかよ！ 引退を希望する女スパイが組織の罠にかかるお話のようだが、終始話がよくわからないままに淡々と推移し、このへんからドラマティックに展開か、と思ったところであっけなくFIN。監督が実在のスパイからリアルな証言を得たんだけど、結局スパイの日常なんてそうドラマチックなものではなかった、ってことでしょう。この濃い夫婦の日常を撮った方がよっぽどドラマチックだったかも。（高）2005.06
私的オススメ度
★★
モニカのボディは今が完熟期。乳首の隆起は少々鈍ったかも。
カンフーサッカー
功夫足球
●発売元／ユニバーサル・ピクチャーズ●124分●DVD2363円●出演／ディッキー・チョン、ジョイ・ヨン他
各種カンフー達人を集めたサッカーチームが活躍する香港TVシリーズ。テンポも音楽もCGも高校の映研の卒業制作を思わせる牧歌的な雰囲気。無論「少林サッカー」のエピゴーネンだが、香港では視聴率28％の人気番組だった由。主役が「香港の織田裕二」で、ヒロインが「香港の上戸彩」で、脇を「香港の小林稔侍」が固め、婦女子向きに「香港のタッキー&翼」もいて、本家「少林サッカー」の「鉄頭」役者も類似キャラで登場、という隙のない「豪華」キャストが効いたとしか思えない（異名は予告編より）。亜流だからこその魅力キャラも見当たらない。日本人が皆香港ツウならば話は別だが、シリーズが何巻まで出るかという点が一番の見もの。（高）2005.05
私的オススメ度
★
監督（アンソニー・ウォン）の作り物のような容貌に星一つ。
笑の大学
WARAI NO DAIGAKU
●発売元／東宝ビデオ●121分●税込3990円●監督／星護●原作・脚本／三谷幸喜●音楽／本間勇輔●出演／役所広司、稲垣吾郎
喜劇王・エノケンの座付作家として活躍、35歳で戦死した菊谷栄をモデルとした舞台の映画化。密室劇で、役者はほぼ二人と息苦しい条件だが、笑わせつつ泣かせつつ考えさせてくれる。舞台で西村雅彦と近藤芳正が演じた検閲官と脚本家は、役所広司と稲垣‘メンバー’吾郎。笑ったことのない男と笑いに人生をかける男が、台本の言い掛かり的検閲と無理な修正を繰り返すことで妙な絆が生まれ、皮肉にも傑作な台本が生まれ、矛盾する二者が一段階高い次元で統一される。…これぞアウフヘーベン！ 筆一本でお上の目をかいくぐり、いなし、己の信ずる世界を表現する脚本家の姿は素敵だ。筆者の日常に検閲はないが、たとえば取材先の理不尽な要求に、真っ向から刃向かうのではなく、全て迎合するのでもなく、それをしなやかに受け入れた上でより高次のものを生み出す。そんな仕事をしたいと思わせてやまない。その辺を素直に伝えた稲垣も好ましく見守れた。ただ、一つ気になるのは、本作の公式サイトを見ても、どこにも稲垣の写真が載っていないこと。役所の写真はたくさんあるのに…。二人芝居なのに…。そこに何らかの強い力が働いているのではないかと勘ぐりたくなったのは、本作が優れた問題提起作だからにほかならない。（高）2005.04
▲稲垣が座付作家を務める劇団の座長は小松政夫。決め台詞は「サルマタ失敬！」。加藤あいや木梨憲武もどこかに出演。
▲「ジュリオとロミエット」とか「お国のため」の同音異義語展開とか言葉遊びは豊富。自由にものが書けるって幸せね。
▲「笑の大学」は劇団の名前です。
Pick Up Actor
役所広司 Koji Yakusyo
芸名は御大・仲代達矢が前職から命名しました〜
千代田区役所土木部で勤務していたが、偶然観劇した仲代達矢の「どん底」に感激し俳優に（芸名は前職から）。三谷幸喜はキャスティングの理由を、役所は鼻が長く、自分と同じ九州出身を思わせて親近感がわいたから、と述べた。
私的オススメ度
★★★★
ヒットラーが握った寿司よりはチャーチルの握った寿司！
デビルマン
DEVILMAN
●発売／東映ビデオ●115分●税込3990円●監督／那須博之●出演／伊崎央登、酒井彩名、伊崎右典、渋谷飛鳥
へー、これが宇多田ヒカルの夫が作った映画かー、と思って見てたら、最後にhiroの歌が流れてやっと気づきました。本作は永井豪の名作漫画「デビルマン」を実写×アニメ×CGで映像化したもの。明と了を演じたFLAMEの伊崎ツインズはカコイイです。目の回りを黒くする永井豪タッチのメイクもお似合い。でも、戦闘場面のCGと同様かそれ以上に上半身が貧弱すぎ。もっと鍛えないと、強大なパワーを持つ悪魔の肉体にはとても見えないです。穿って言えば、半魔半人であるデビルマンの、人間の心の方を強調した演出かもしれません。その点、シレーヌの冨永愛はハマリ役。原作のイメージをこれ以上忠実に具現できる女優は金輪際いないでしょう。でも演技は貧弱なため、静止状態という条件付き。口直しに、素晴らしい原作を読み直したくなる一作です。（高）2005.04
私的オススメ度
★
宇崎竜童と阿木燿子が夫婦役。死に際に愛を囁く場面が笑！
チェ・ジウが男の股間に激しくからみ、
チュ・サンミはチマチョゴリで騎乗位！
誰にでも秘密がある
EVERYBODY HAS SECRETS
●発売元／アミューズ●101分●税込3990円●監督／チャン・ヒョンス●出演／イ・ビョンホン、チェ・ジウ、チュ・サンミ、キム・ヒョジン
一本の肉棒を美人3姉妹が本能むき出しで奪い合う……といってもAVではなく、もう「韓国の新庄」と呼ぶ人など筆者以外にいないイ・ビョンホンが、女優3人とからむ韓流ラブコメ。姉妹の顔ぶれは、27歳で処女のガリ勉次女に、もう「韓国のはな」と呼ぶ人など筆者以外にいないチェ・ジウ。夫婦生活が倦怠期の長女は、「気まぐれな唇」で男を翻弄する人妻を完全表現したチュ・サンミ。自由恋愛主義でヤリマン系な三女は、モデル出身の新世代スター、キム・ヒョジン（少し眉毛が目立ち気味）。チュ・サンミの騎乗位withチマ・チョゴリも捨てがたいが、見どころはやはりチェ・ジウfeaturing男性自身だ。バナナやソーセージを食う家族を見てアレを想像し、寝ている弟の布団をめくって勃起を確認し、AVの仁王立ちフェラを食い入るように見つめ、医学書の性器解説を熟読して亀頭の絵に赤丸をつけ、イ・ビョンホンを仰向けにして首から胸、腹、そして股間へと顔を滑らせるジウ姫……ウッ！ 無論、乳首は出ないし、ジャケ写のように3人が同時に男にからむ場面はないが、サービスカットが目白押し。もしや、女はもういいから、次は男を取り込もうという韓流の次世代戦略作品なのかも。ま、そんなことよりビョン様になりたい。（高）2005.03
▲韓国では、3女優がイ・ビョンホンに群がるポスターが扇情的すぎだとクレームが何度もついた。韓国人ったら、ちと妄想しすぎ？
▲ビョンホンの素性が終始不明なことが、最後のオチにつながる。ただし、韓国版と日本版はエンディングが違うそう。
▲皆に幸せを届けるのがイの役目。
Pick Up Actor
チェ・ジウ Cho JiWoo
「韓国のイザベラ・アジャーニ」と呼ばれたことも
「冬ソナ」で見せた、不意のキスに驚いて瞬間的に寄り目にする演技が十八番。韓国女優らしく174cmとデカいのは有名だが、手もデカい。先日フジテレビに展示されていた手形に合わせたら、筆者の手がすっぽり包まれますた…。
私的オススメ度
★★★
この役が照れずに堂々とできる日本男優っているかなぁ…。
「恐怖新聞」×「リプレイ」≒
三上博史の貧相＋酒井法子の薄唇
予言
YOGEN
●発売／ジェネオン●95分●税別15000円●監督／鶴田法男●出演／三上博史、酒井法子、山本圭
原作はつのだじろうの「恐怖新聞」。不吉な未来を予言する迷惑な新聞が届けられた男は、顔の随所に余計なくぼみや線が増えて時の流れを感じさせざるを得ない三上博史。愛妻（上唇の薄さが際立つ酒井法子）＆愛娘と車で帰省中、「帰省中の乗用車にトラックが衝突、娘が犠牲に」という記事を読んだ直後、予言通りの事故が起きて娘が死亡。男は新聞の存在を訴えるが、妻は夫の言葉を信じられない。娘を亡くしたショックと、夫婦のすれ違い。そして離婚。三年の月日が流れたある日、男の家にまた新聞が届く…。その後はケン・グリムウッドの名作「リプレイ」のような展開。夢か現かわからないまま、運命の選択を繰り返す男。落とされて救われて、落とされて救われて、また落とされて、救われない、そんな感じ。何度目かの選択でようやく娘を救ったと思ったら今度は……の場面では、あまりにも救いがなく、貧相な男の顔がより貧相に見えて正視に堪えなかった。「呪怨」のような恐怖は味わえないが、この映画を観た人は、救いようのないもの悲しさと、俳優の顔に漂う時の流れの無常観を味わうだろう、と予言しておこう。（高）2005.03
私的オススメ度
★★★
つまりは三上博史が好演だったってことでしょうかね〜。
▲小野「アコム」真弓も出演。少しもかわいく見えない。わざと!?
ソウ
SAW
●発売元／アスミック・エース●103分●税込3990円(DVD)●原案・監督／ジェームズ・ワン●出演／ケアリー・エルウェズ、ダニー・グローヴァー
老朽バスルームで目覚めた二人の男。足首には鉄鎖。二人の間には死体。時間内に相手を殺さないと死、との通達from犯人。相手を殺すか、頭を絞って逃げるか、時間切れを待って死ぬか。カレー味のうんこかうんこ味のカレーか的な机上の選択ではない、生存に関わる究極の選択。どうすりゃいいのママン…と泣くのは自由、リセットは不可、のガチンコ・ストレスゲーム103分勝負だ。
カフカの『変身』や映画「CUBE」と同様の不条理状況ものだが、ストーリー的には筋が保たれ、犯人探しの興味は最後まで持続する。が、説得力はあまりない。「スッキリ」ではなく、「ソウきたか！」と驚きが先に立つラスト10分は迫力十分。「脳内サプリ」としては不十分だが、映画的カタルシスに関しては十二分の出来。タイトルのSAWは、犯人の名前のjigsawであり、重要な小道具としてのノコギリでもあるが、それよりSEEの過去形であることが重要。誰がどこで「見た」のか…。
それまで冷静だった男が、妻子の監禁を知って準発狂状態に陥り、ノコギリの真の使用法を実行する段の、たまきんがギリギリくる焦燥感に一日の長あり。アンタ、家族のために自分の足を切れるかい？ などと、登場人物だけでなく、見ている方までイジメられてる感じ。ぐったり。（高）2005.02
▲監督は弱冠27歳。本作が初監督作品。…ソウなんですか！次回作は、舌を抜かれた死体が頻出する話らしい。期待。
▲仮面つき仕掛け人形、おどろおどろしい拘束具、ステレオ式ドリル拷問、内臓ぐちょぐちょ…人が嫌がるアイテム満載。
▲撮影はたったの18日で終えたとです。
Pick Up Actor
ケアリー・エルウェズ Cary Elwes
白人然とした歳の取り方が印象的な元美少年俳優
いかにも白人という感じの面構え＆体構えで、極限状況に置かれた医師を熱演。いまはかなり肉食ったっぽい外見だが、1985年頃の写真をみるとかなりの美男子。つまり歳の取り方も白人っぽさ抜群。出演作に「ライアー・ライアー」「ツイスター」他。
私的オススメ度
★★★★
なにげに、医師の浮気相手がものほしげな感じで好きかも〜。
茶の味
THE TASTE OF TEA
●発売／BIG TIME ENTERTAINMENT●143分●税込4935円●監督／石井克人●出演／佐藤貴広
この監督の前作「PARTY7」は、「おもしろいでしょ！ネ！ネ！」的なこれ見よがし感が強すぎたが、本作ではポエムとギャグの奇跡の黄金比が成立している！ 田舎の一家の日常描写に過ぎないんだが、それがイイ。ありそでなさそな静かな田園。ずっと見ていたくなる夕焼け。SF大作より日常映画でこそ活きるのだと主張するわざとらしいCG。内気な高校生（佐藤）が都会っぽい転校生（土屋アンナ）と囲碁で仲良くなってスローで喜び走りする雨シーン。みな上質or高質。浅野忠信と中島朋子の、久々に会った男女同士が交わすぎこちない会話も出色の出来。見ている方の尻がもぞもぞしてくる「尻キュン」な名場面だった。「怪演」が枕詞になっている我修院達也も期待通り。この人が演じる一家のじいちゃんが遺書として家人に残すパラパラマンガ的水彩画は、実際に売ればヒット間違いなし、の感動品質。…とにかくこれは、大事にしたいと思えた映画。（高）2005.02
私的オススメ度
★★★★★
我修院らがうたう劇中歌「山よ」も、つまらない顔が得意な坂野真弥チャンも、イイよイイよ大事だよ！
海猿
UMIZARU
●発売元／ポニーキャニオン●119分●amazon3990円●2月16日発売●監督／羽住英一郎●出演／伊藤英明、加藤あい、海東健、香里奈、伊藤淳史、杏子、藤竜也
海猿。といっても、懐かしの「シーモンキー」ではない。それは、海難救助のエキスパート目指して厳しい訓練に励む海上保安官たちの異名。日々潜水に明け暮れ、たまの休には陸に上がって鼻息荒く女を漁るナイスガイズだ。50日間の合宿を通して海猿たちが一人前の潜水士に近づいていく様子を、「踊る大捜査線」のスタッフが、直球スタイルで描いた本作。友情、ライバル、挫折、恋、悲劇、葛藤、成長……と、青春要素全部入り。最後に続編を匂わせる予告を入れたのも、いかにも「踊る〜」な感じ。
主役のエース訓練生・仙崎は「Mr.気弱な二枚目」伊藤英明。相棒として仙崎の足を引っ張る落ちこぼれに、元「チビノリダー」伊藤淳史。仙崎のライバルに「陰気なヤッくん」海東健。訓練生を厳しく見守る教官は、「年取ったな〜」藤竜也。そして、仙崎とイイ仲になる、まるでリアリティーのない雑誌編集者が加藤あい（相変わらず男顔。つーか岡田准一顔）。
人命救助が使命なのに実際は遺体回収が主、溺れた人を助けようとして志半ばで溺死、海底で動けなくなってボンベに亀裂……と、潜水士たちの息苦しさがひしひし伝わるシーンが頻出。深呼吸しながら王道青春ドラマを鑑賞できることになんとなく感謝したくなる一編だ。（高）
▲ヤングな男たちの裸、特に尻がたくさん出てくるあたりは「ウォーターボーイズ」っぽくもあり。男色家には好適。
▲原作は「ブラックジャックによろしく」の作者・佐藤秀峰の同名マンガ。NHKがドラマ化したときの主演は国分太一。
▲伊東美咲「海猫」と間違えるな。
Pick Up Actor
伊藤英明 Hideaki Ito
マジックマッシュルームも似合う元JUNON BOY
「白い巨塔」のあまりにもたよりない医局員役や、花王「サクセス」のCMで見せたあまりにもぎこちないダンス・パフォーマンスで、婦女子や腐女子はおろか、ダメ男たちのハートさえがっちりつかんだ模様!? 100％犬顔男優。
私的オススメ度
★★★
伊藤と加藤のキスシーン。BGMにジャーニー。プッ。(*^_^*)
ハーケンクロイツの翼
HAKENKREUZ
●発売／ジェネオン●90分●発売中●amazon3948円●出演／小栗旬、伴杏里、山根和馬、津田寛治、鈴木清順
退屈な毎日に嫌気が差していて何に対しても無気力で死んじゃおうかとも思っていて外見上はくちびるの赤さが際立つ男。つきあった男が必ず不幸になるという伝説を持っていて風変わりで「売れない倉木麻衣」感たっぷりな女。ストレートででたらめでがさつで暴力的でなんでも即実行で「このピギー野郎！」が口癖の男。という若者3人が出会い、なんとなく三角関係になりながら、反社会的で暴力的なバカ騒ぎを繰り返し、世間から「ハーケンクロイツの翼」（(ﾟДﾟ)ﾊｧ?）と称されて……の青春映画。若いときに誰もが抱く閉塞感がテーマだけど、ほとんど共感を持てないのは、こいつらからは経済的な懸念がまったく見えてこないから。たそがれ世代としては、若い頃ってそうだよね的にあたたかく見守りたいところだが、家あるしメシ食えてるし美女と同棲してるし、いいよねキミたち、とむしろ嫉妬モード。そんな中、あたたかく見守れたのは、揃いの赤カーディガンを着る街の自警団「カーディガンエンジェルス」。このダメダメ感はあの「レイクエンジェル」とイイ勝負。（高）
私的オススメ度
★★
セリフまわしのあやうさも含め、山根和馬は存在感あります。
▲小栗旬。ロンゲのときと坊主頭のときのギャップは特筆ものな男。
テイキング・ライブス
TAKING LIVES
●発売／WHV●109分●発売中●amazon2503円●出演／アンジェリーナ・ジョリー、イーサン・ホーク
タイトルの意味は「人生を乗っ取る」。被害者になりすまして生きる冷酷な殺人鬼とFBIの敏腕女性プロファイラーの対決を描いたクライム・サスペンス。なわけだが、愚鈍な筆者にはこの「人生を乗っ取る」の部分がまるでよくわからず。犯人が被害者に変身することの現実味がどうにも感じられず。自分と似た体格の被害者を選んで指紋や人相や歯を取り替えちゃうみたいなんだけど、「そんなの可能？」的な疑念から逃げることができず。犯人のように冷酷な視線で画面を眺めるしかなく…。ただし、そんな疑念があったからこそ（?）、終盤は実にスリリング。なんだよ、結局カースタントでごまかすのかよ、と思って見切らない方がよし (^_-)。被害者の凄惨な死体写真を眺めながら入浴や食事を行うのが日課のプロファイラーを演じたA・ジョリーは、一瞬東南アジアっぽさが漂う場面があって心配させたが、3DCGで描いたようなノースリープ姿の美しさと、凹みがある下唇のセクスィさが健在。勢い余ってグラスの破片でケガするんじゃないかとハラハラさせる濡れ場も良。（高）
私的オススメ度
★★★
死体写真を天井に貼った部屋で睡眠＆SEX……ヘンタイ！
▲舞台はカナダ・モントリオール。米仏の豪華キャストが競演です。
●発売元／ジェネオン●91分●税込4935円(DVD)●監督／多胡由章●出演／吉沢悠、伊藤歩、瑛太
スプーン曲げで一世を風靡、一度の失敗で嘘つき呼ばわりされ、いまは詐欺師として生きる男（吉沢）。会った人の名を全部日記に書く妙なポジティブさが身上で、ビルの上から飛び降りる女（伊藤）。この二人が「信じなければ嘘になる」的テーマで渋谷を動き回る。伊藤は上唇に肉感がなく筆者的には×だが、アゴヒゲの吉沢が実にイイ。往年の「探偵物語」や「ルパン三世」と通ずる「軽口ダンディズム」を、T.M.R西川とレッズ山田暢を上質融合させた風貌で見事表現。共演の瑛太が同様のアプローチに走り、見る者に気恥ずかしさを供しているのを見れば、吉沢のハマリ具合は抜群。ただ、題名はあまりにつまらなさげ。「元スプーン曲げ男と飛び降り女」とか、具体的な方が、本編のよさをより信じられたのでは…。（高）
▲吉沢クンを見てアゴヒゲを伸ばそうと決意するのも悪くないかも。
私的オススメ度
★★★★
実は女にはある目的があって…という展開も悪くないすねー。
●発売／エスピーオー●276分(全6話・3枚組)●税込13440円●出演／中山美穂、網浜直子、REIKO、MIHO
「毎度おさわがせします」で衝撃のデビューを飾った中山美穂が歌手デビュー曲「C」を引っさげて出演したﾕ85年の思春期コメディ。初体験の相手は黒田アーサー。残念ながら「毎度〜」で見せたようなブラ外し映像はなく、直接的な意味でのお宝度はちと落ちる。が、見落とせないのは、初体験シーンの前後でミポリンの顔が明らかに違うこと。意図した芝居か否か不明だが、体験後には一皮むけたオンナの艶のようなものが漂っており、その後一流アイドルになる彼女の性と書いてサガが窺える。その他、吉幾三に乳房を指で弾かれたり、他人の体験話を聞いて「口だけじゃない？」と言う台詞が「口でやっただけで本番はやってないんじゃない？」と聞こえる場面も乙。（高）
私的オススメ度
★★★
網浜直子が美川憲一に見えます。少女隊はREIKOよりMIHO。
華氏９１１
FAHRENHEIT 9/11
●発売元／東宝●122分●税込3990円(DVD)●発売中●監督／マイケル・ムーア●主演／ジョージ・W・ブッシュ
テロと関係ないイラクを攻撃してイラクとアメリカとその他の国の人々を大量に殺戮した第43代アメリカ合衆国大統領の再選を阻止しようと、デブでキャップが好きなアメリカ白人が身を挺して行った第一級のレジスタンス、になるはずだった一編。小学校訪問中に9.11テロの第一報を耳打ちされるが何の反応もせずに呆けた顔で絵本を眺め続ける姿、テレビ演説のオンエア直前にしきりに髪型を直しては（自分的には）ステキな笑顔の練習をする姿など、ブの字のマヌケ面をせせら笑うには好適な一編。ビン・ラディン一族との癒着や、前回大統領選挙での疑惑など、ブの字のダメポぶりをイメージでなく具体的情報で理解するにも好適。貧乏人が貧乏人同士で殺し合いをやらされ、金持ちどもがその殺し合いで儲けるというすんごくイヤ〜な仕組みを目の当たりにして落ち込むのにも好適。そして、大統領と戦争の間違いをこんなにわかりやすく訴えた映画がこんなにヒットしてカンヌでパルムドールも取ったのに、結局ブの字が再選されてしまう現実に落胆するにも超適＿|￣|○（高）
▲自分の子を戦争に行かせた議員は535人中たった1人。オイオイ…。
私的オススメ度
★★★★
今回のムーア節は笑えない。けど笑わないとやってられない。
監督がポエムに走ってヌケなくなった
イメージAVのような純愛ファンタジー
うめく配水管
UMEKU HAISUIKAN
●発売／ローランズ・フィルム●68分●発売中●税込00000円●監督／及川中●出演／栗原瞳、岩佐真悠子
日本恐怖漫画界のエース・伊藤潤二の漫画が原作のファンタジー・ホラー。美人姉妹が暮らしている家のよく詰まる配水管が、ある日を境に次々に人を飲み込んじゃうお話。ある日とは、姉の方にストーカー的に接していたデブメガネ男が姿を消した日。この滑井という名の男、いかにもぬめっとした感じで、配水管の中の人だとしても全然おかしくない気色悪さ。一応、身分違いな二人の純愛譚なのだが、滑井はもちろん、誰に共感できるわけでもなく、かといって客観視して楽しめるわけでもなく。前向きにいえば、美人姉妹にレズっけがあって何度か理由もなくベッドでいちゃつくのと、配水管がテーマなもんだからシャワーシーンが必然的に多いのと、配水管から聞こえるゲプッとかグォッとかムグォという音は良。でも、仮面ライダー555のヒロインだった栗原瞳とミスマガジングランプリ「いわまゆ」のサービスカットも、人を飲み込む配水管のCGも、シュールな雰囲気を醸し出すためのエフェクトも、極度の潔癖性で神経と容貌に異常をきたす母親役の女優も、正直言って中途半端なことこの上なし。栗原嬢にギターもたせて歌わせちゃうのも、監督が妙にポエムづいて少しもヌケなくなったイメージ系AVみたいで(>_<)、それを懸命に演じる女優が不憫。
主演女優を不憫に思わせちゃダメだYo! (高)
▲血のニセモノ感は学芸会並。
私的オススメ度
★
「いわまゆ」はもっと若いときの辺見エミリにそっくりですな。
21グラム
21g
●発売元／東北新社●124分●税込2100円(DVD初回限定)●11月5日発売●監督／A・ゴンザレス・イニャリトゥ
主人公は、余命１ヶ月を宣告されて心臓移植を待つショーン・ペンと、幸せな家庭生活を営むナオミ・ワッツと、宗教で心の平穏を保つベニチオ・デル・トロ。ベニチオがナオミの家族を轢き殺し、ショーンがナオミの夫の心臓移植を受けたことで交わる3人の運命。時系列をバラバラにして組み替えたパズル的構成のため、一瞬置いてけぼりの恐怖が漂ったものの、3人の顔から伝わる緊迫感がそれを救う。バラバラだった3人の人生が一点に引き寄せられるように、運命のパズルができあがっていくこの映画的昂揚感！ そして、交通事故で子を失うナオミの悲しみが圧倒的だ。留守番電話を使った悲しみ表現はよくある見せ方かもしれないが、なんかこう異常に迫真的で(((;゜Д゜)))ガクブル。青い靴紐を欲しがっていた娘を赤い靴紐のまま死なせてしまった母の魂の揺れといったら…ウウ…。思わず自分の家族の生存を確かめますた。でも、冷めた目で見ればすべてはただ不注意運転のせいなわけ。映画的な醍醐味を推すとともに、自動車学校での脅かしビデオとしてもぜひ推したい。（高）2004.11
▲2000例の統計によると、死ぬと人は21グラムほど軽くなるそうな。
私的オススメ度
★★★★★
デル・トロは筆者の中で「汚いブラピ」の名をほしいままに。
ハッピー・フライト
VIEW FROM THE TOP
●発売／東宝●87分●11月12日●税込3990円(DVD)●出演／グウィネス・パルトロウ、マイク・マイヤーズ
ジャケ写に出てるみたいなレトロなスチュワーデス服ってイイよね〜。しかもグウィネスっておれのスッチー像にドンピシャ。こんな客室乗務員に「Coffee or tea?」とか聞かれたら舞い上がっちゃうよね、飛行機だし! という期待感で臨んだんだが、うーむ(-_-)。だいたいジャケ写に使った制服が出てこないのはナゼだ！ この件だけでも小一時間ほど問い詰めるにふさわしいYo! さらに、マイク・マイヤーズ演じる教官が、ヘンなだけで笑えないばかりか、斜視をバカにしてるだけって感じで少し不快。田舎娘でも夢をあきらめないで的メッセージも、赤セーターを制服にしている一家出身の男との恋にかすめとられて途中で急降下。どうせならもっと制服いっぱ
い着せてスッチーコスプレの頂点を目指してほしかったYo!(高) 2004.11
▲「この町は待合室に過ぎない」はいい台詞ね。
私的オススメ度
★★
国際線の青＆緑の制服姿はグウィネスの北欧顔にJust fit!
ジーコ主演 陽だまりのイレブン
UMA AVENTURA DE ZICO
●発売元／クリエイティブアクザ●93分●税込3990円●監督／アントニオ・ダフォントウラ
「がんばれ！ベアーズ」的なファミリー路線の邦題。爽やか感動狙いかと思いきや、内容は「ジーコと気楽な家族たち」。そこにあるのは家族を出演させて喜ばせる家長の姿だ。と思いきや、喜んでるのは子供じゃなく、やっぱ本人。ギター弾いて、踊って歌って、サッカーやって、ゴールが入ると昔の逸話通りコケコッコーと叫んで、と楽しみまくり。挙げ句には謎の人間複製機で変身の様子を体当たりで表現、コピー人間（ジーコピー！）の分も演じきった！ こちら側として愉快なのは、複製後に原型とコピーで性格が正反対になる副作用で、論理的＆真面目なジーコと少年的＆無邪気なジーコに二極化すること。組織か自由かで揺れる姿が当時すでに暗示されていたのだ!?（高）2004.10
私的オススメ度
★★
レイク時代の脳天気なジーコを思い出したい貴兄は必見だ！
思い出はnotモノクロームbut天然色！
七夕的ロミオ＆ジュリエット日韓版！
チルソクの夏
CHIRUSOKU NO NATSU
●発売／アスミック●114分●税込3948円●監督・脚本／佐々部清●出演／水谷妃里、上野樹里、桂亜沙美、三村恭代、淳評、山本譲二、高木澪、イルカ
1977年の下関が舞台のロミオ＆ジュリエット系青春純愛もの。とくれば「セカチュー？ 冬ソナ？ ケッ」と舌打ちするのが男の作法。でも本作に照れ隠しは不要。「半落ち」「陽はまた昇る」で手腕を発揮した監督に身をまかせて吉。過去をカラーで、現在を白黒で描く構成が見事に正鵠を射抜いた。思い出は総天然色。
下関-釜山対抗陸上競技会で出会った日本の女子高生と韓国の男子高生が惹かれ合い、翌年の七夕に再会を約束、歴史的しがらみから発する周囲の偏見を浴びつつ、陸上部の親友３人の応援を浴びつつ、二人は再び出会い、そして…。
何がイイって、主人公・郁子が最高！デビュー時の三田寛子を彷彿！（すみません、筆者には特別で…） 若いときって、いくらかわいい子でも、常にかわいいときばかりじゃないもの。たまに気が抜けて子供に戻る一瞬があったり、次の瞬間、すごい大人顔になったり。郁子が醸し出すそんな少女ならではの不安定感に、筆舌に尽くしがたい幸福を感じますた。おろし髪より三つ編みの方がかわいいなんて普通あり得ないっしょ。しかも胸が豊満…キ、キター！ 一方で、「汽車を待ちゅ君の」「きせちゅ外れの雪が」と舌足らずで歌う相手の韓国人男役の「なごり雪」歌唱も相当にグー。チクショー、AVみてる場合じゃねぇや…。（高）2004.10
▲淳評はじゅんぺい。愛知県出身。
▲チルソクは七夕の韓国語読み。
▲郁子の父＝落ち目の流しの歌手を山本譲二が好演。父にギターを買ってあげたいと楽器店を見つめる郁子よforever...
▲先生役で出演のイルカはラストで流れる「なごり雪」韓国語版でも活躍。スナックのママに夏木マリ。谷川真理も出演。
私的オススメ度
★★★★★
「カルメン'77」を歌い踊る場面が最高。可憐で清楚で眩しくて。
Pick Up Actoress
水谷妃里 Yuri Mizutani
背面跳びで空中に静止した瞬間のアゴの線に萌えないでどうする！
JT「SENOBY」のCMでアリキリの石井をジャイアントスイングしてた女の子。現役女子高生。本作では高貴な走り高跳び姿を披露。水泳でも全国大会出場経験を持つ運動系美少女。雑誌「ランナーズ」の表紙に年間契約で登場中。
気まぐれな唇
TURNING GATE
●発売元／ハピネット・ピクチャーズ●115分●税込3990円●発売中●監督／ホン・サンス●出演／チュ・サンミ
「殺人の追憶」で一発あてたキム・サンギョンのデビュー作。船木誠勝に似た主人公が、旅先でタイプの違う二人の女と出会って交尾して別れるまでをただ淡々と追う淡々譚だ。二人の女と主人公の関係を、執着する／されるの軸で正反対に効果的に描けているのは確か。監督の意図どおり、だらけた日常を愉快に赤裸々に描けているのも確か。でも、本作最大の収穫は、将来のオノ・ヨーコ化が危惧される柴咲コウがそんな懸念を裏切ってほどよく熟したらこうなる、という容貌を備えたチュ・サンミ。往年の真行寺君枝的質感も漂わせつつ、加えて足首が細くて豊乳という肉体で、男を軽やかに翻弄する人妻を完全に表現した。「ダンスとキスがうまい中村玉緒」で言い足りるもう一人の女の存在もいい引き立て役として機能。ただ問題は、いつも濡れ場で男の尻が出しゃばること。いくら上質な女優が艶技を披露しても、画面の1/3を韓国男優の尻が占めちゃ…。本作に限らず韓流はその辺がわかってない。正常位でも男尻を入れない撮り方などいくらでもできるはず。頼むよ。（高）2004.08
私的オススメ度
★★★
「仲良くなるためにキスしましょうか」。少しグッときますた。
▲英題は清平寺の回転門伝説より。韓題を直訳すると「生活の発見」。
ヘタな「猿芝居」とは一線を画す
ウマい「馬芝居」にヒヒーン！（謎）
オーシャン・オブ・ファイヤー
HIDALGO
●発売／ブエナビスタHE●136分●発売中●税込3391円●出演／ヴィゴ・モーテンセン、オマー・シャリフ
舞台は19世紀のアラビア半島。心に傷を抱えた米国のカウボーイが、まだらの野生馬とともに砂漠の長距離レースで活躍するお話。「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役俳優が、ネイティブ・アメリカンの血を引く伝説の騎手にぴったりフィット。汚れれば汚れるほど輝きを増す才能を遺憾なく発揮。「アラビアのロレンス」のオマー・シャリフも当然のようにアラブの族長にフィット。カウボーイの陰茎切断を命ずる際のイスラム感に一日の長あり。が、真の主役は馬のヒダルゴ。灼熱砂漠を走り回るだけでもすごいのに、きっちり芝居しやがるんですわ。特にウマいのが目の使い方。自在に眼球を動かし、コッリーナ主審よろしく白目をむき、沈黙の奥に勝利への強い意志を漂わせる芸達者ぶり。夢芝居?馬芝居!（高）2004.08
私的オススメ度
★★★
馬派は見て損なし。鼻血を出す場面とラストは泣くかもよ？
▲後日、ヴィゴはヒダルゴ役の馬を買い取ったんだと。
ラブストーリー
The Classic
●発売元／クロックワークス●税込3990円●7月16日発売●監督／クァク・ジェヨン●出演／ソン・イェジン、チョ・スンウ、チョ・インソン他
韓国といえば純愛。 純愛といえば韓国。そんな凝り固まった先入観を全く覆さない、期待どおりのラブストーリーだ。あまりに期待どおりすぎて少々興ざめ、などと憎まれ口を叩きたくなるほどに…。
監督は、大ヒットした前作「猟奇的な彼女」で茶番を感動へと昇華させたクァク・ジェヨン。美しい韓式田園風景と原題どおりのクラシック音楽をバックに古典的なメロドラマ製作に専心。雨宿り、おんぶ、ピアノ、駅ホームでの別れなど、前作と同じ要素を飽きずに使うあたり、恋愛に対する監督の思いこみが如実に感じられ、筆者を除く多くの人々の共感を得るに違いない。
劇場公開時は号泣客が続出したようだが、「冬ソナ」を素直に素敵と思えない常識的感性を持つ日本男児に無条件ではお勧めできない。分水嶺は、「太陽が海をほのかに照らしたら僕は君を想う」「耳をすませてごらん。胸の鼓動が聞こえたら、君の愛する人も君を想ってるんだよ」「君を好きになること以外取り柄がない」といったポエムや、「実はあの人は〜だった！」というご都合主義的な人間関係の妙を使いたがる韓流黄金パターンを許容できるか否か。…どうすか？
友達に頼まれて、片思いの先輩に代筆ラブメールを書いている女子大生・ジヘがある日、母の昔の手紙群＆日記帳を読んでみると、そこには、手紙を代筆していた（父の）親友と母との秘められた初恋、そして自分の運命をも変えてしまう秘密が書かれていた…というおとぎ話を、母の恋愛（過去）と娘の恋愛（現在）を巧みにシンクロさせて描ききった構成はお見事。ただ、過去パートに比べて現在パートが少々描き足りていないため、ジヘが思いを寄せる先輩の人となりがよくわからないのが激しく残念。先輩役の俳優が「背の高いケイン・コスギ」だったのも若干不利に働いた模様だ。（高）
私的オススメ度
★★★
チョ・スンウ、イイ顔！天皇陛下のエッセンスが入ってます。ハハーッ！
ソン・イェジン son yae jin
あの「冬ソナ」の姉妹作、「夏の香り」でヒロインに！
本作では娘と母の二役を担当。エロのエの字も感じさせない正当派＆清純派の美人。良家のお嬢様役がハマリすぎ。筆者の第一印象は「韓国の仲間由紀恵featuring裕木奈江」だったがしだいに「情念を抜いた元ちとせ」へ…。
▲フンコロガシに検便と監督は糞にもこだわった。
▲蛍と雨が重要アイテム。つーか、雨降りすぎ！
▲ジヒの父が逆モヒカンヘアだった理由はどう考えてもわからず…。
ZODA ゾーダ
Treck
●発売／アートポート●102分●7月23日発売●税込12600円●出演／ダナイ・スムスコチョーン他
象が活躍する話かと思いきや、若者が幻の象を探しに密林に入るってだけで、象は一瞬映るのみ。偽金城武や偽ルビーモレノなどのタイ系若手俳優がいる以外、タイである意味はなし。人を喰う生物のCG描写はえぐ味が強くてグッジョブ。ヘビやクモなどの単品ものより、ムカデやサソリなどの集団ものが秀逸。ワサワサとたかり、口から侵入して内部からボコッと出てくる描写が秀逸。これはおそらく大ゴキブリを見慣れた人でなければ出せないワサワサ感！ 東南アジアの高温多湿な感性がにじみ出た感じ？ 密輸業者が麻薬を川に捨てて生物が異常に凶暴化したらしく、自然保護をタイが映画で主張したらこうなるという一作。タイ人の残酷趣味がさらけ出た一作。（高）
私的オススメ度
★★
邦題は「ゾーダ」より「ムシダ」とかの方が気分です。
１９８０（イチキューハチマル）
●発売元／東北新社●123分●税込4935円●7月7日発売●監督／ケラリーノ・サンドロヴィッチ●出演／ともさかりえ
1980年12月の東京の日常を、異母姉妹三人を通してプラスチックに描いた一編。当時毛が生えたての奥手な中学生だった筆者には郷愁無限大。8万円もした留守電、YMO、なめ猫…と映るものほぼすべてに親近感あるし、物心ついてそうでついてない当時の己にトラックバック送信！な感じ。それはもちろん心地よいんだが、作り手はそれで満足だろうが、懐かしんでるだけでいいのか！と小声で言いたい自分がいます。郷愁系の雄「オトナ帝国の逆襲」は最後に「だっておいらは大人になりたいんだ！」ってしんちゃんが叫ぶからこそ素直にイイ！と思えるです。本作にはそれがない。だからみてて少しやましい。それが80'sだって言われたら、そっすね〜と曖昧にうなずきます。（高）
私的オススメ度
★★★
蒼井優ちゃんイイ！ともさかは室井滋化がめきめき進行中。
「遊園地のアトラクションのよう」
はホメ言葉だと思いますか〜？
ミシェル・ヴァイヨン
MICHEL VAILLANT
●発売／アスミック●104分●7月9日発売●税込4179円●出演／サガモール・ステヴナン、リサ・バブーシャ
リュック・ベッソンが久々に本腰を入れたというスペクタクル・レーシング・アクション！ ルマン24時間レースにマシンを参戦させて撮影ですよ！ 実際、接触事故で車が空中に舞い上がるCMにはレースに疎い筆者でもかなりワクワクしますたよ！ 善玉と悪玉が青赤に色分けされてるのもFC東京サポ的にはグッと訴求されますたよ！ でも、視聴してみて、CMみりゃ十分かな〜と思いますたよ！ 米倉涼子が「遊園地のアトラクションのようなスリル！」ともしかしたら嫌味な感想を寄せてて、ズバリ正鵠を射てます。ライバルの露骨な妨害工作とか、主人公が目隠ししてコースを疾走とか、バレないようメットで顔隠して身代わり出走とか、ルマン関係者が見たらショボーンな要素が満載で、そこが素人的には見ものかも。（高）
私的オススメ度
★★★
そうか、VAILLANTはヴァイヨンって読むんだ、と学べる一本。
→主人公がライアン・ギッグスそっくり！アワワワ…。
ケリー・ザ・ギャング NED KELLY
●発売元／ユニバーサルPJ●110分●税抜3990円●発売中●出演／ヒース・レジャー、オーランド・ブルーム
ケリーとは、米国大統領候補のケリーでもモナコ大公妃のグレース・ケリーでもFC東京のグレート・ケリーでもなく、いまも地元では英雄として語り継がれているオーストラリアの義賊のこと。貧しいアイルランド移民だったせいで不当な扱いを受け、民族の誇りのために立ち上がった４人組で、盗んだ金を貧しい者に分け与え、横暴な政府に辟易した人民から高い支持を受けていた、いわば「豪州版ねずみ小僧」な一派。だけどこいつら、なんでそこまで英雄視されるのやら、本編を見る限りはよくわからず。とくに必然性もなく警官を3人も殺すし、そんなに裏切ったわけじゃない元仲間を殺すし、最後の戦闘で罪のない旅芸人一座を巻きこんで多数死なせるし。シリアスじゃないからまいっか、と思うけど、ケリーの割にケリのつけ方はイマイチ…。 役者では、実在しない役を作ってまで登場したナオミ・ワッツが、尿が詰まって出なくなった馬のロング陰茎に手を伸ばす以外に存在感がないのが残念。オーランド・ブルームにヒゲをつけるとACミランの闘犬ガットゥーゾになるとわかったのがサッカーファンにはせめてもの救い。（高）
▲このケリー役、かつてはミック・ジャガーも演じたらしいです。
私的オススメ度
★★★
豪州が好きなら見ておいて損なし。得もそれほどないかも…。
●発売／バップ●1040分（6枚組）●6月5日発売●税込34440円●出演／中村雅俊、島田陽子、穂積ペペ、柳生博、菅井きん
中村雅俊の初主演青春ドラマ全22話をDVD化。題を半端に英語にしたら「We are 青春!」ですよ! 島田陽子のあだ名は「丹頂鶴」で、筋トレは神社の階段でうさぎ跳びですよ! 型破りの新米教師が持ち前の熱血指導とラグビーで穂積ペペほかの落ちこぼれ生徒たちと心を通わせていく様子は、冷静に見なくてもほぼ説得力なし。反発していた生徒がなんで先生に心を開くのか、なんてことはさっぱり不明。なんというか、「言えてない」感がひときわ高い一作。でもそんなの屁のつっぱりにもなりません。みてるうちに筆者はみるみる気持ちがよくなりました。脳内快楽物質「青春ドーパミン」が大量分泌された模様。「心の汗」も頬を伝いました。それでいいじゃないか！（高）
私的オススメ度
★★★★
次回予告担当は故・山田康夫。故・名古屋章も柳生博も若い！
●発売元／ジェネオン●117分●税抜3392円●5月21日発売●出演／アル・パチーノ、レイチェル・ロバーツ
売れない映画監督が完全無欠のCG女優・シモーヌを自在に操るソフトを入手、それで映画を作ったら全世界的にヒットしちゃって、CGだって家族にすら言えなくなって、うわっどうしよう…ってお話。「バレるだろ！」的ツッコミを封印してもしなくても、「CG全盛の映画界への風刺だ」「結局、ピュグマリオンだよね」などと知ったかぶりしてもしなくても、とにかくシモーヌ役のレイチェル嬢が最高です！ オードリーの微笑みとジョディの演技力とキャメロンのプロポーションと…（以下永遠に続く）…をフル装備、という売り文句も納得可能。ま、実際は入念に後処理を施したレイチェルが最高ってことで、よく見ると素の顔が残ってて「ン？」と思う瞬間もあるけど、上質な白人女性は人類の宝である、と心底から思えることは必至。生身の女がCGっぽく演技している様を想像する醍醐味もアリ。目が見えることを親と神に感謝。ビバ、目！（高）
Pick Up Actress
レイチェル・ロバーツ Rachel Roberts
レイチェルって名も最高！
モデル出身のカナダ人。パナソニックのCM出演歴あり。監督と結婚したのは最低…。
▲simulation oneを縮めてsimone。
私的オススメ度
★★★★★
監督の娘も雑誌記者もウィノナ・ライダーのメリハリも◎！
●発売／エッジ●120分●発売中●税込2940円●監督／久万真路、本田隆一●出演／須藤寛子、相馬茜
二人のレースクイーンがそれぞれ未来の警察官に扮したコスプレドラマ2編を収録。タイトルは各々「起動せよ！時空移動マシン」と「阻止せよ！警視庁爆破テロ」。……どうでもよさ満点！ 比較すると、ビジュアル面は前者の圧勝。寛子ちゃんは3％ほど昔のアイドル・少女隊の安原麗子で、1％ほど中山美穂。作品的には後者の爆勝。女同士で河原で超スローモーに決闘して、寝転がって、友情萌え萌えですよ！ 古きよき時代の番長マンガ的かぐわしさだけはムンムン。古色蒼然＆温故知新？ あと一歩間違えていればラス・メイヤー的境地に到達できたかもしれん、と一瞬思おうとしたけど、茜ちゃんが巨乳じゃないからそれはどうせ無理とすぐに気づきましたとさ。（高）
私的オススメ度
★
「札付きのワル」って言葉を久しぶりに聞きたい人には好適。
ババくささ一番星の女優がわななく
超上級SM者向けスパンキング・ラブ
●発売元／ハピネット●111分●税抜12000円●DVD3990円●出演／マギー・ギレンホール、ジェームズ・スペイダー
自傷癖のある地味な女子が、弁護士事務所で勤め始め、タイトスカートでタイピング仕事に従事しながら、弁護士の施すスパンキングで服従の快感に目覚めてゆく…。こんな魅力的な設定なのに、筆者の心はマリンブルー。いや、出だしはいいのだ。両手首に縛りつける棒状拘束具をつけた主人公が、口で書類をくわえ、磔にされたイエスのような姿勢でコーヒーを入れる場面では、約1年ぶりにピクリときたし。体内に眠るSM遺伝子が長い雌伏を経て覚醒した気さえした。だが、目覚めたDNAはすぐに永遠の眠りについた。要因は、引き目の冒頭場面では目立たなかった主演女優の顔。顔のここかしこに抜け目なく敷き詰められたババくささは、あくまで超上級者向き。素人の筆者としては、どうせなら全編覆面プレイにしてほしかった。（高）2004.04
▲江口寿史のセルDVDジャケットは素人にも強く訴求。
私的オススメ度
★★
単に筆者が苦手な顔なだけかも。星一つは尻叩き音のよさに。
●発売／バンダイビジュアル●98分●発売中●DVD5990円●監督／田崎竜太●出演／沢井美優、浜千咲、北川景子
20世紀最大の女児向けキャラクター巨編が実写版で登場。セーラームーンって、変身のときの妙な決めポーズが一大魅力だと思うんスけど、これがアニメ版より飛躍的に上昇、間違っても20歳以上の女子には真似させたくない神聖さを確立しました。キャラ別で見ると、セーラームーンやセーラーマーキュリーは少々いたいけすぎて36歳の筆者には正視できませんが、炎と情熱の戦士・セーラーマーズは別。巫女の衣装、情念系のフェイス、低音ヴォイスと、昔でいえば藤圭子の質感たっぷりでぐぐっと見入ってしまいます。「娘に頼まれて」を口実にDVDを堂々購入、「妖魔退散！」の決め台詞でヒエ〜と退散したい男心を募らせるのが、我々紳士のあるべき姿だと判断。（高）2004.04
私的オススメ度
★★★
ぬいぐるみネコのルナは表情がとってもチープでキュート！
監禁された松田純が松田不純になって
唇に血を塗るところを見たい貴男へ
秘密の花園
HIMITSU NO HANAZONO
●発売元／KSS●85分●税込5040円●発売中●監督／服部光則●出演／松田純、西守正樹、中原翔子、寺田農
「秘密の花園」といえば30代にとっては聖子だが、本作の主役は松田違いの松田純。人里離れた森で小説家の父に20年間監禁されてきた純な娘が、迷い込んだ男と会って人として目覚めるまでを、特につっこみどころもなく普通に演じた。純が不純になるのを気にして悲劇を招く父親に寺田農。明瞭すぎる台詞回しと完璧な白髪率で存在感を醸した。純が指の血を唇に塗って化粧する場面や、ポチャッと落ちる水音にワビサビ系エロスが漂う行水場面は悪くない。悪いのは共演男優の風貌。実に土着的で野暮ったく、「僕の精神が貴女を求めている」的な発言を好む観念的大学助手役にそぐわない。よく見積もってもビビる大木のため、シリアスに演じれば演じるほど滑稽味が付与されるという致命的弊害を招いてしまった。（高）
▲松田純のボディ露出は数えるほど。乳首も拝めず。
私的オススメ度
★★
★一つは「ニセ草野満代」といった風情満々の中原翔子に。
ラス・メイヤー ヴィクセンボックス
RUSS MEYER'S VIXEN BOX
●発売／ハピネット・ピクチャーズ●583分●発売中●税込25882円●監督／ラス・メイヤー●出演／トゥラ・サターナ他
「ファスター・プッシーキャット キル!キル!」。どうよこの題名! 女はBカップよりHカップ! 映画はB級よりH級! 砂漠を疾走する巨乳女3人! 水に飛び込みキャットファイト! 胸を揺らしてヒッピヒッピシェイク! 行きずりの男の背骨をへし折り、低能女は力ずくで誘拐! 車椅子老人をひき殺し、仲間は後ろからナイフで一刺し! 暴虐の限りを尽くす悪女に説明もメッセージも不要! 巨乳ファンでない筆者ですら股間が痙攣! いわんや巨乳ファンをや! マニアックを極めると超ポップへ転じることが判明! こういうの面白いと言わんとバカにされるかも的虚栄心とは1000％無関係に心から激奨一番星! 東北弁・関西弁字幕付き「VIXEN」シリーズほか計7作在中。キル!キル!（高）
私的オススメ度
★★★★★
老婆心ながら言っときますが★一つは☆100個分を表します!
案山子男２ 復讐の雄叫び
SCARECROW SLAYER
●発売／アルバトロス●87分●DVD5040円（税込）●監督・脚本／デヴィッド・マイケル・ラット
いじめられっ子の魂が乗り移った案山子がいじめっ子に残虐な仕返しをした前作の続編。今度は案山子が二人に増員、案山子男vs案山子男の世紀のデスマッチが実現した。のだが、大方の予想通りしょうもなさだけが増量した模様。伝説の案山子を盗みにきた青年を、案山子男の復活と勘違いした農夫が射殺。青年の魂が案山子に乗り移って惨殺開始。青年の親友も殺されて案山子男2号となり、1号と対決。藁でできたボロ服をまとった二人がいかにも素人くさいもさっとした立ち回りを披露（藁。最後は青年の恋人が意味不明の不敵な笑みを浮かべてジ・エンド（笑。辞典を引くと「案山子」には「見かけはもっともらしいのに役に立たない人」という意味もあり。語感の持つインパクトだけは素晴らしいこの「案山子男」には？（高）
▲邦題は「案山子男vs案山子男」の方が絶対イイ！
私的オススメ度
★
感受性豊かなＢ級ホラーマニアは嬉々として鑑賞可…なの？
セブンスアニバーサリー
SEVENTH ANNIVERSARY
●発売元／アミューズソフト●76分●税抜12800円●発売中●監督／行定勲●出演／小山田サユリ、柏原収史、津田寛治、武田真治、秋本奈緒美、池内博之ほか
失恋をする度にきれいな尿道結石ができるヘンな女の映画。シリーズ名が「行定勲HEART WARMING COLLECTION」だし、主人公の名前はルルだし、部屋に国産じゃない水の青いボトルがあざとく並んでるし、7回目の失恋でできた結石に付けた名前が「セブンスアニバーサリー」だしで、いかにも女が「ピュアで素敵なラブ・ファンタジーの誕生です」とか喜んでそうで、男としては支持しにくいが、そこさえ気にならなければ、面白い。尿道結石がブームになる過程はまるでよくできたバラエティ番組のよう。石を排出しようと便器で悶絶する小山田サユリ、とても四十路には見えない元「ジャズ界の百恵」こと秋本奈緒美、処女の結石を高値で買い漁る宮台真司と表面的な見どころも充実。この調子でかさぶた編、イボ編、こぶ編と続けてくれたらなおよし。少なくとも尿道結石を扱った映画の中では傑作と言えるだろう。……尿道傑作？（高）2004.02
●小山田サユリ Sayuri Oyamada
女ウケするタイプかもね〜
釈由美子を都会的にデフォルメした感じ。色気はないが前作「オー・ド・ヴィ」ではヌードに。
私的オススメ度
☆☆☆☆
尿道結石の人は結構自尊心をくすぐられるんじゃないすかね。
▲いきむサユリを見てネ！
邦題はぶっ飛ばし放題でグッジョブ！
だけど内容は若干乗り遅れ気味…
ミニミニ大作戦
THE ITALIAN JOB
●発売／ポニーキャニオン●110分●発売中●amazon/4700円●監督／Ｆ・ゲイリー・グレイ●出演／マーク・ウォルバーグ、シャーリーズ・セロンほか
「これ、邦題どうする？」「原題ママでもいいかな」「イタリアン・ジョブか…。なんつーか、その、ブロウ・ジョブを連想しちゃう」「MINIでデカいことやるから『ミニミニ大作戦』は？」「うん、それなら妄想してもせいぜいミニスカどまりだな」…なんて邦題会議があったとするとなおイイが、そうでなくてもこの邦題はイイ。その素晴らしさに内容が追いつかない、と憎まれ口を叩きたいほどに。
1969年のオリジナルをリメイクした一作は、50億の金塊強奪を狙う泥棒グループを総製作費130億で描いたカーアクション映画。MINIを32台使いきったスタントは実に小気味よい。地下鉄駅の階段からホーム、トンネル、下水管と走り抜ける芸当はMINIならでは。ただ、オリジナルと同じスタントチームが担当したいすゞジェミニのCM（1986年）とどっちが小気味よいかといえば、シンクロ走行の凄味が強い分、後者か。今作ではヨーロッパの小粋感よりハリウッド色が強く、地下鉄駅場面以外では車がMINIである必要性が弱い気がするのです。
もう一つもったいないのは、泥棒メンバーのキャラ分けが効果的でないこと。老練な金庫破り名人、父の才能を受け継いだ娘の金庫破り美人（セロン）、ナップスターの発案者を自称するハッキング名人、リーダーの計画策定名人（ウォルバーグ）、片耳しか聞こえない爆薬名人、史上最速を自負する運転名人と役割は一応分かれているのだが、3台のMINIを駆使する都合上、運転役は3人必要。セロンとウォルバーグも華麗な運転テクを披露しちゃうので、必然的に運転名人の見せ場がないのだ。しかもこの名人、「ハンサム・ロブ」の異名を持つハンサム役なのだが、澄んだ目で見ればブルース・ウィリスのそっくりさんのそっくりさんレベル。メインの二人を目立たせる名人ではあったわけ。（高）2004.01
▲ベニスでは本作の激しい撮影後、映画撮影が一切禁止されたとか。
▲車だけでなく船やヘリのチェイスもあります。
▲新MINIがメインながら旧MINIもチョイ役で登場。
▲MINIだけど英国っぽさはなく米国っぽい雰囲気。
私的オススメ度
☆☆☆
青信号を英語ではblueじゃなくgreenで表すことも学べます。
●シャーリーズ・セロンCharlize Theron
ミニミニ大作戦なのにミニスカ姿はなし…！
南アフリカ生まれ。身長175cmB90W60H90の大型女優。目を閉じて金庫に向かう凛々しい佇まいが正統派美人顔にドンピシャ。髪を垂らさない方が美しい稀有なタイプかも。ミニスカ着用シーンもエロシーンもないのは残念の極み。
