アメは断固として噛まないという「純粋ナメナメ教」の信奉者にとって、アメを食べている途中に「ごはんできたよー」とママンから言われた時の悲しみは非常に大きなものである。普通人ならガリガリ噛んで飲み込んで食事に向かうところだが、教義を遵守するためにはアメを一時的に保管しておくしかないのだ(食いかけのアメを途中で捨ててしまえる裕福者はこの場合考慮していない)。

 アメを裸で放置しておくとアリがたかる恐れがあるため、包み紙に包んでおく保管方式が一般的だろう。しかし後でもう一度食うときの不快さはいかんともしがたい。溶けたアメが包み紙にくっついて、はがれた紙の成分まで食べなければならないことがままあるのだ。

 そこでこのポータチャプスだ。チュッパチャプスにガイコツ他のプラスチックケース(暗闇で光る)が付属しており、食いかけのアメを自由に保管できるのだ。しかもケースはストラップ付きで首からかけることができ、ステキなチュッパチャプスペンダントとしても使える。味の違うチュッパチャプスを何本か途中保管してからケース内部をなめればいろんな味を楽しむという変わった食べ方も自在だ。さすがダリがロゴをデザインしたというチュッパチャプス系。奇行をするにもうってつけだ。(この項おわり)




次の回へ進む inserted by FC2 system